眼科タカオカ医院 ホーム > 目の病気について
人の眼は、よくカメラにたとえられます。カメラのレンズに相当する部分が水晶体です。水晶体の働きには、レンズと同じように光を集める働きとピントを合わせる機能があります。歳をとってくると、この機能が弱ってきて、近くの物が見えにくくなり、老眼が生じてきます。
水晶体のもう一つの役目は透明な組織で光を透過し、眼底の網膜に光を集め、外界の物体の像を結像する働きです。透明なはずの水晶体が、加齢により濁ってきて、眼底に光が入りにくくなった状態が白内障です。
- まぶしくなる
- 暗くなると見えにくくなる
- 一時的に近くが見えやすくなる
- 二重、三重に見える
- 眼の痛みや充血などはない
酸老人性白内障は、平均寿命の延長、老齢人口の増加により、今後ますます増えていく疾患です。
65才で88%、79歳で95%以上の人に程度の差はあれ、白内障を認めるようになると言われています。
初期白内障で視力がまだ良い場合は、白内障の進行を遅らせる点眼薬で経過を見ます。
混濁が進行して視力が低下し、日常生活に支障をきたすようになると、白内障手術(水晶体摘出術+人口水晶体挿入術)を施行することにより、視力を回復する事ができます。
白内障手術は、現在眼科の手術の中では最も頻度の多い手術で、全身的に他に異常がなく元気な方であれば、外来日帰り手術も可能です。 手術の技術も大変進んでいますので、主治医とよく相談した上で行えば、心配する必要はありません。
緑内障は視神経が障害されて、視野が狭くなったり、部分的に見えなくなったりする病気で、一度狭くなった視野はもとに戻りませんので、早期に発見し進行を食い止める事が大切です。
緑内障の初期には自覚症状がほとんど現われず、また進行が比較的穏やかなため、気づかないままに病気が進行している事が多いので、40歳を過ぎたら緑内障検査の受診をされると良いでしょう。
- 視野が狭くなる
- 部分的に見えなくなる
- 初期では自覚症状はほとんどない
- 急激におこる緑内障(原発閉塞隅角緑内障)
- 房水の出口(隅角)がふさがるために、急に眼圧が高くなります。そのため、発作的に目の痛みや頭痛、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。
- ゆっくりと進行する緑内障(原発開放隅角緑内障)
- 房水の出口(隅角)は開いていますが、その先の排水路(シュレム管)がつまって、房水がうまく流れなくなるために、眼圧が高くなります。はじめのうちは、ほとんど症状がありません。
- 眼圧の高くない緑内障(正常眼圧緑内障)
- 房水の出口(隅角)は開いており、眼圧が正常範囲(15mmHg前後)にもかかわらず、視神経に障害が起きているタイプです。眼圧も正常で自覚症状もないために、気づかず放置されている場合が多いようです。現在、最も多いタイプといわれています。
- 他の病気などに伴う緑内障(続発緑内障)
- 外傷や他の目の病気、ステロイドホルモン剤などの薬剤によって眼圧が高くなります。

房水の流れ
房水は、目の中を循環して角膜や水晶体に栄養分を運んでいる液体です。毛様体で作られて隅角を通過し、シュレム管からでていきます。この流れがスムーズである限り、目の中の圧力(眼圧)は一定に保たれるのです。
- 投薬
- まず点眼薬や内服薬による治療がおこなわれます。 緑内障ははじめに点眼薬や内服薬により、房水の産生と排出をコントロールする治療がおこなわれます。
治療中は眼圧測定や視野検査などをおこなって、薬がちゃんと効いているかどうかをチェックします。
- 日常の検査・・・眼圧測定、眼底検査
- 定期検査・・・視野検査
- 特殊検査・・・隅角検査
- 手術
- 薬で緑内障の進行を阻止できない場合に手術します。 薬がよく効かないときや急性緑内障で緊急に眼圧を下げなければいけない場合に、レーザー治療や手術によって房水を流れやすくする治療をします。これは失明からまぬがれる唯一の方法となります。
ドライアイは、涙液の減少あるいは、涙の質の変化によって、眼が疲れやすい、何となく眼に違和感がある、眼が乾いた感じがする、眼が重い感じがするなどの不快な症状を引き起こしたり、眼の表面に障害を生じる疾患です。
テレビ、ワープロ、パソコンなどに囲まれ眼が酷使される現代の社会では、3人に1人がドライアイ傾向と云われています。しかし、病気としての認識が低い疾患のため、多くの不定愁?をかかえたまま、眼の酷使を続けている人が多いのではないでしょうか。ぜひ一度医師にご相談ください。
- 涙の質・量の低下(涙液が正常ではない)
- 高齢、夜遅くまで起きている、ストレスが高いときなど(生理的要因)
- 病気、ある種の降圧剤や精神安定剤など
- まばたきが少ない
- コンピューター、ワープロ、眼を酷使する作業(運転、細かい作業、読書など)
- 涙が蒸発しやすい
- 眼が大きい、乾燥した部屋など
- その他、アレルギー性結膜炎、大気汚染、紫外線など
目にダメージを与える病気は原因や症状によってさまざま。 発見が遅ければ、さらに重大な障害に発展する可能性も。
- 細菌性角膜炎
- 角膜に緑膿菌が感染し、角膜潰瘍になった症例。
不適切なレンズの消毒、ケアが原因。
- 巨大乳頭性結膜炎
- レンズの汚れに起因。 レンズの表面に付着した汚れ、(有機性付着物、特にタンパク質)が抗原となって引き起こされるアレルギー反応。
- 角膜血管新生
- 長期にわたる酸素欠乏(SCL装用者に多い。) レンズによる角膜輪部への圧迫または刺激。
- 角膜浸潤
- 角膜実質内に生じる白色の炎症性混濁。
酸素不足。レンズ下の異物などの機械的刺激が原因。
- 3-9 staining
- 3時と9時の位置にステイニングと呼ばれる角膜表面の点状の障害。ハードコンタクトレンズなどによる乾燥が原因。
調子が良いといっても、知らないうちに、色々なコンタクトレンズのトラブルを生じていることがあります。3ヶ月毎の定期検査を是非受けましょう。
花粉やほこりなどの抗原が目に入り、かゆみ、充血、流涙などの症状を引き起こします。 国民の2割以上が、花粉症などのアレルギー疾患に罹患していると云われています。

- 季節性(花粉症)
- 植物の開花期によって、花粉の飛散時期が異なります。
- 春:スギ(2月〜3月)、ヒノキ(4月)
- 初夏:イネ科(カモガヤ・ハルガヤ・オオアワガエリ)
- 秋:キク科(ブタクサ・ヨモギ)
- 通年性
- 年中生じるアレルギーでカビやダニが原因
- 花粉症の時期には、メガネやマスクなどを外出時に装用する。
- 室内の掃除をまめにする。エアコンのフィルターの清掃もまめにする。
- ストレスを避け、十分は睡眠をとる。
- 適切な治療を早めに受ける。花粉症が生じる少し前に効果的な、予防薬を処方してもらいましょう。
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